川崎市西宮内保育園の第三者評価の結果

川崎市西宮内保育園の第三者評価の結果
 
評価実施年月 平成20年1月
公表年月 平成20年3月
対象サービス 保育分野
法人名
対象事業所 川崎市西宮内保育園
住所 〒211-0051 川崎市中原区宮内1-24-7
TEL・FAX TEL:044-755-6266 FAX:044-755-6266
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総合評価

総合評価
 
特に優れている点
1. 保育の専門性を活かした「子どもに寄り添った保育」への取り組み

 
  • 園の平成19年度の重点課題に「一人ひとりの気持ちに寄り添う保育」を掲げています。0歳児から5歳児のそれぞれの成長に合わせて、保育の姿勢とポイントを定め一人ひとりにきめこまかに配慮した保育を実践しています。
  • 0歳児は一人ひとりの生活のリズムを整えること、1歳児はゆっくりとした関わりあいの中で信頼関係を築くことです。2、3歳児は子どもの発達状況に寄り添い、優しく受け止め、やってみようという子どもの気持ちを育てることです。また、4、5歳児に対しては一人ひとりを温かく受容し、自分を表現できるように、思いやりの中で自信が得られるように励まし援助することです。
  • 園長を中心に職員全員がチームワークで保育環境の整備に努めています。職員がお互いの立場を理解し相手を思いやり、子どもの保育情報についての職員同士の知る努力と知らせる努力を日頃の保育活動の中で注意しています。保育基本方針に家庭との連携を蜜にし、ともに育てる意識と成長の喜びを共感していくことを謳っています。職員全員が保育の専門性を活かし、子ども一人ひとりに配慮した保育の実践に努めています。
 
2. 広い園庭を使った運動遊びと自然の恵みで健やかに育まれる子ども達

 
  • 子どもが転びやすく唇を切るなどの危険性の改善に向けて、保育プロジェクトチームが子どもの運動発達という課題に2年間かけて取り組んでいます。0~5歳児までの年間計画を立て、発達に合わせた遊びや活動の段階的プログラムを組んでいます。
  • 広い園庭では大きなひょうたん型線路を4歳児達による二人乗り三輪車が走っています。その隣では3歳児が大縄跳びを列になって跳んでいます。1歳児は、保育士が地面にアンパンマンやトーマス機関車などを描いた輪の中を歩いたり跳んだりしています。保育士が一緒にあそび、遊びの楽しみ方、ルールの大切さ、友達と関ることの楽しさを知らせることにより、子ども達は活発に遊びを楽しんでいます。
  • 職員の環境プロジェクトチームは、園庭の遊具や玩具の点検・洗浄や砂場の定期的な砂おこし、可動遊具の改善に取り組み、衛生面・安全面に配慮しています。こうした組織的な運動遊びへの取り組みは、体のバランス感覚が鍛えられ、転ばない、転んでも直ぐに手で防ぐなど機敏性が養われ、転倒や怪我が減少し、確実に成果を出しています。
  • 広い園庭には泰山木・イチョウ・さくら・柿・みかんなどがあり、自然の恵みを直接手に取ることが出来ます。四季の樹木、花や葉、栽培した稲など用いて制作活動をしています。園舎の横には野菜畑があり、各クラスによる栽培活動が行われています。土起こしから収穫まで、成長する過程でのさまざまな取り組みは、子どもに食物の大切さや自然の摂理を教える体験となっています。
 
さらなる改善が望まれる点
1. 地域を知り、地域の交流や支援の拡大への期待によせて

 
  • 毎日の園庭開放や毎月の身体測定・キッズたより発行、夏のプール遊びなど地域への子育て支援に努力しています。園としても地域に多目的ルームを開放し、定着利用を図りたいと企画しており、少しずつ成果が見られています。更なる成果を期待します。
  • 立地状況から子どもは中原区だけでなく高津区にも在住で小学校も両区に分かれますが、これまで中原区中心でした。高津区への広報の拡大や、小学校との交流を深めましょう。
  • 園の周辺への散歩の機会をより多く持つことにより子どもの地域への関心や社会体験が豊かになります。
  • 散歩コースごとに配慮すべき点や季節の変化・学びのポイントなどをマニュアル化し、職員間や保護者・地域の方々と共有できれば豊かさと危険防止に役立ちます。
 

評価領域ごとの特記事項

評価領域ごとの特記事項
 
人権への配慮
  • 「児童憲章」「川崎市子ども権利条例」「全国保育士倫理要綱」を基に、職員が子どもをとりまく最大の環境であることを認識し、子どもに接するようにしています。
  • 固定観念や役割の押し付け、"しつけと虐待の違い"など、子どもの人権についての理解や啓発を図っています。
  • 守秘義務・個人情報保護を職員に徹底し、職員相互に注意し合い、保護者に確認を得るようにしています。
  • 環境整備は職員の環境グループが中心になって予防的視点で取り組み、危険を予測し、子どもが安全に遊べる環境と季節感を大切にし、「保育園に明日も行きたい」と感じられる保育環境を心がけています。
 
利用者の意思・可能性を尊重した自立生活支援
  • 「一人ひとりの気持ちに寄り添い受け入れ信頼関係をつくる」という保育方針が、園内のいつでも・どこでも実践されています。どの職員も子どもに対して、温かい穏やかな言葉遣いで接しています。
  • 子どもの成長を祝う誕生日には、アンパンマンや汽車などを表した盛り付けで特別の祝い膳にしています。子どもたちは自分の誕生日が来ることを楽しみに期待しています。写真を撮って保護者にも成長の喜びを伝えています。
  • 保護者と連携を取り、子どもが自分で出来ることに喜びを持ちながら、生活に必要な基本習慣や態度を身につけるよう援助しています。
  • 春には、「親子で遊ぼう会」として親と子どもが一緒に楽しむ運動会が開かれています。夏には、泥んこ遊び・色水遊び・水鉄砲・プール遊びなどがあります。子どもの体力や創造力を存分に発揮させ、充実感・達成感を得られるような季節に応じた行事を展開しています。
  • 年度当初の保護者説明会、年2回のクラス別保護者懇談会、年1回の保護者参観日、及び年1回の個人面接、保護者アンケートを実施し、保護者の意見や要望を把握しています。
 
サービスマネジメントシステムの確立
  • 個人情報保護規程を定め、運営規定に守秘義務を明記し職員や保護者に周知しています。
  • 保護者の要望・苦情の受付窓口、苦情対応体制を掲示し、保護者に周知しています。掲示には第三者委員の設置について明記しています。
  • 毎月の乳児会議・幼児会議で指導計画の評価・見直しを行い、また、個別ケースの検討を行なっています。加えて個別配慮が必要なケースについては、全体職員会議に報告し、全職員で確認し意識の共有を図っています。園長のリーダシップのもとに、子どもの生活のリズムを整えることを保育の基本として、職員を指導しています。
  • 事故発生時対応マニュアル及び災害時対応マニュアルを整備し職員に周知しています。また、子どもの怪我、病気に対する緊急時対応マニュアルを整備し有事に備えています
 
地域との交流・連携
  • 実習生の受け入れ及びボランティア受け入れマニュアルを整備し、受け入れ時に実習指導内容、実習上の注意事項を確認しています。また、受け入れマニュアルに基づいて、事前に学校と実習指導計画、受け入れ時の留意事項、安全面の配慮等について確認しています。
  • 地域の主任児童委員と協力して、0歳から2歳程度の子どもを対象にした子育てサロンを積極的に支援しています。区の子育て推進委員会の依頼に応じて、育児相談や遊びの紹介をしています。
  • 関係機関との連絡、調整の担当者を明確にし、職務分担表に明記し体制を整えています。
 
運営上の透明性の確保と継続性
  • 保育に関する倫理規程は、保育士会倫理要綱を適用しています。市の職員服務規程を遵守しています。
  • 保育理念、保育方針を明文化しています。保育方針に基づき保育計画を策定しています。保育計画に家庭との連携を密にし、共に育てていく意識を共感することを謳い、また、地域の子育て支援を担うことを明記しています。
  • 園便り、健康便り、給食便りを毎月発行しています。また、隔月にクラス便りを発行しています。園便りは保護者の他に園庭開放の利用者、地域子育てサロンのメンバーに配布しています。
  • 毎年保護者アンケートを実施して保護者のニーズを確認しています。保護者にとって利用しやすい保育園の実現に向けて取り組んでいます。
 
職員の資質向上の促進
  • 職員全員が環境と保育の2つのテーマに分かれて、計画的に改善計画を話し合っています。また研修は職務と経験年数を考慮した内容で、受講後は報告書を作成し、成果を確認しています。
  • 人事評価制度では目標を設定し評価、その間3回の面接で園長は職員の不満や要望を確認し、職員の意識の把握に努めています。
  • 保育の質の改善について職員全体で総合的に分析し、子ども一人ひとりの生活リズムを整えることを質の向上の基本にしています。保育指導計画に沿って保育内容を点検し、計画を見直し周知しています。
 

評価結果詳細

評価結果詳細
 
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