前回は平成19年に第一回目の第三者評価を受審しました。当時は改善課題として「地域子育て支援」が未実施でしたので、翌年から親と子の広場事業、親子のひろば「にこにこパーク」を開催することになり、6年経過して地域の子育て支援の拠点になっています。児童虐待は特別なことではなく、些細と思われる子育ての不安を誰にも相談できずに、保護者が抱え込み行き詰まって発生しているケースが少なくありません。そのために乳児院があるこの地域からの虐待ケースを減少するために、ひろばでの関わりを通して子育ての不安軽減が出来る方法をお伝えしています。
現在、乳児院本体は24時間365日体制で生後7日程の新生児から2~3歳迄の乳幼児の生活を見守っています。26年度末には改築工事が完了して、新しい建物で小規模グループケアと集団遊びができる環境が整います。そのためには更に職員のマンパワーが必要となります。今回の受審結果は自己評価の結果と一致していますので、改善策を職員全員で検討して、更に子ども達の心が安定する環境を提供できるよう努めたいと思います。そして、社会的養護施設の取り組みを社会全体で理解いただき、社会の動きとして、職員数の増員方策を検討していただけると幸いです。