みんなのとっぽ保育園の第三者評価結果

みんなのとっぽ保育園の第三者評価結果
 
評価実施年月 平成27年9月~平成28年3月
公表年月 平成28年4月
対象サービス 保育所
経営主体(法人等) 社会福祉法人菊清会
対象事業所 みんなのとっぽ保育園
住所 〒252-0144 相模原市緑区東橋本1-19-12
TEL・FAX TEL:042-770-1609 FAX:042-770-1619
 

総合評価

総合評価
 
優れている点・独自に取り組んでいる点
保育園の概要

 みんなのとっぽ保育園は、JR横浜線橋本駅北口から徒歩8分、住宅地のJR線路脇にある。八王子市にある「社会福祉法人菊清会 甲ノ原保育園」の姉妹園である橋本りんご保育園の分園としてJR東日本の敷地を用いて発足し、平成25年4月に独立した保育園として増築し開園した。定員は80名で調査実施時点での在籍は83名。内訳は0、1歳児25名、2歳児15名、3、4、5歳児の異年齢交流クラス43名。保育の方針に「子どもを尊重する」とあり、保育士が主導せず「見守る保育」を中心に据え、異年齢の子ども同士の学びを見守りながら保育をしている。運動会は子どもが楽しむためにあることを大切に「フィールドデイ」とし、発表会は子どもたち自身がストーリーを考え「プレイデイ」とし、行事は子どもの成長を保護者にお知らせする場としている。保育室を遊びと生活のゾーンに分けてコーナー保育を行っている。また、主体性を育てるために、発達に合わせたグループでの保育や、子ども自身が選択することを大事にした保育を工夫している。
 
優れている点・独自に取り組んでいる点

 
 
1.異年齢児保育
 3、4、5歳児は1日の生活を異年齢で一緒にすごし、一人ひとりの発達、やりたいことを尊重し、社会生活を育てる保育をしている。3歳になれば年上がいて、4歳になると年上と年下がいる、5歳になると年下が多くなるということが自然と理解でき、お互いに協力し合ったり、教えあったりといろいろな思いを知ることができる環境が作られている。社会の最小単位の家庭の中では兄弟がいない子どもも、地域の子どもも、集団を経験する事の少ない子どもも、異年齢交流の中で互いに学びあっている。
 
2.子どもが主体の保育実践
 社会福祉法人菊清会コンセプトブックの創始理念に「保育園を通して平和な社会を創造する。そのためには子どもたちが人とのつながりを大切にしながら、毎日を明るく楽しみながら生きていく自立した力をそれぞれで身につけていけるようにする。」とあるように、子どもが自分の意思を持ち、心から楽しめるようにするために、保育士が主導せず見守りながら保育をしている。昼食は何時どこでだれと食べるか自分で選べ、また数種のコーナー遊びについても自分で選べるなど、子どもが選択できる機会を工夫している。
 
3.チーム保育
 異年齢児保育を実践する為に、クラス及びクラス担任保育士を中心とした保育ではなく、クラスリーダーは決まっているもののチームでの保育を実践している。チームで保育を分担する為に、保育士間のコミュニケーションを密にはかり、各々の保育士の良い面が発揮できる事を大切にしている。また、園児一人ひとりを捉えた保育を皆で協力して行っている為、担当するクラスに限らず他年齢の園児についても、報告や相談を受ける体制ができている。チーム保育の充実の為に、「ランチルームの使い方」に焦点を当て「楽しく食べる」との共通のテーマの下に継続した研修を実施しており、各保育士が積極的に意見を出し合い、「教育」という視点を捉えてランチルームのテーブル配置を工夫するなど、チームとしてレベルアップに取り組んでいる。
 
さらに工夫が期待される点

 
 
1. 書類の整備管理
1. 研修報告書の周知
 ホームページについては、内容が充実しており工夫されているものの、書類の管理方法については、ファイリングされた書類やパソコン内に保管されている書類があるなど、書類管理にバラつきが見受けられる。文書管理規定に則り、適切な管理が期待される。

 

 

評価領域ごとの特記事項

評価領域ごとの特記事項
 
人権の尊重
  • 子どもや保護者に対する適切な態度や言葉遣いついては、業務マニュアル「コミュニケーション・会話」に定め、職員会議での話し合いや内部研修が行われるとともに、外部の人権研修の報告も行われ、共通認識を持っている。全職員は「理念自己チェックシート」により、実践を自己評価し振り返りもしている。外国籍等配慮を要する保護者については、状況に合わせて写真や絵を用いるなど分かりやすい個別対応を心がけている。
  • 個人情報保護については、業務マニュアル「守秘義務と人権」に定め、さらに「相模原市個人情報保護条例」が制定されていて、職員に周知徹底している。個人情報を含む文書類は事務所の施錠できるロッカーに保管・保護している。職員は日誌等には個人名を記載せず、保護者の相談は個室で行うようにするなど配慮している。
  • 実習生、ボランティア、見学者等については、受け入れのマニュアルがあり、プライバシー保護について周知し、誓約書を作成している。
 
意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供
  • 保護者との連絡・情報交換は業務マニュアル「文書連絡ノート他」に定められ、連絡帳、園だより、クラスだよりの他に、日々、その日の様子や連絡事項をボードに掲示している。栄養士は保護者の希望する献立のレシピを作成し玄関に置き、看護師は降園時、玄関に出て話し合うなど連絡を密にしている。
  • クラス懇談会と個人面談を行い保護者の意見・要望を把握している。他に保護者が参加できる行事が年4回あり、都度アンケートを実施している。意見・要望は普遍的なものは保護者に公表して共有し、個人的なものは職員会議で報告し、回答するとともに必要に応じて関係機関との連携を図っている。
  • 業務マニュアル「ご意見承りについて」により、意見の受け付けから回答までの流れを定めるとともに、保護者が意見や要望を出しやすいように、日頃より保護者の意向の把握に努めている。
 
サービスマネジメントシステムの確立
  • 苦情等への対応については、運営法人の「ご意見申出窓口」に受け付けから解決までの手順が明記され、受付担当者、解決責任者、第三者委員名を入園説明会で配布する「入園のしおり」で知らせるとともに、玄関に連絡先も掲示している。受け付けた苦情については、理事会・第三者委員に報告している。
  • 業務マニュアル「冷房・暖房の使用」に基づき室内環境を整えている。温度・湿度は1日4回チェックし記録表に記入し、危険物・薬品は使用日時・使用者を管理表に明記し、看護師が管理している。遊具、玩具、床等の安全点検や消毒は定期的に担当が行い、チェック表に記入している。
  • 予薬は「服薬マニュアル」に基づき、保護者が提出した「くすりれんらくひょう」により、事務所前の「伝達ボード」で確認している。体調不良児・ケガ・感染症についても、朝礼や出勤した職員が必ず見る「伝達ボード」で周知している。感染症については「発症状況報告書」を掲示し、保護者に知らせるとともに、「保健だより」「園だより」でインフルエンザなどの情報を提供している。
  • 防災については、業務マニュアル「防災編」に対応や避難方法まで定められ、毎月、火災・震災・防犯・引き取りなど想定を変えた災害訓練を実施して、振り返りもしている。必要に応じて消防署や自治会と連携している。3日分の飲食料の備蓄がある。
 
地域との交流・連携
  • 地域の子育て支援については、年間計画を作成し、年間を通して随時の相談を受け付け、育児講座を実施し、平日の11:30~12:30の園庭開放を行っている。
  • 相模原市保育所子育て広場事業について、年4回以上の交流事業(お楽しみ会・おまつりごっこ・保育ウィーク・もちつき大会等)を職員の係を中心に企画し実施に当たっては、チラシを掲示するだけでなく地域に出向き配布している。
  • 卒園児の入学先として人数の多い地域の橋本小学校と遊びなどの交流をし、3月にはどの入学先とも情報交換をしている。
 
運営上の透明性の確保と継続性
  • 運営法人独自の「理念自己チェックシート」により、職員は毎週、理念に沿って保育が行われたかチェックし、振り返りをしている。園長は全てに目を通し、助言指導をしている。
  • チーム保育を実践していて、月案・週案は自己チェックと同様の項目について、チームで目標を設定し理念に沿って実践できたか話し合い振り返りをしている。その結果を職員会議や研修でフィードバックしている。
  • 園のホームページを作成し公開している。地域向け行事の情報は、玄関に置いたり掲示板に貼ったりするだけでなく、地域に出向きチラシを配布している。保護者向けに園だより、クラスだより、保健だより、給食献立表等を発行し、懇談会・個別面談・保育参加・給食試食等の機会を設けている。
 
職員の資質向上の促進
  • 保育の理念や方針は、業務マニュアル・入園のしおり等に明記され、事務所等目立つ所に掲げられている。職員会議で話し合い、一貫して「見守る保育」を展開し、理念に沿って日常の指導計画を作成している。
  • 研修については運営法人の新人研修が3回、その後経年研修が年1回行われている。園内研修は係が企画し、全職員が参加し不参加者には伝達研修が行われている。外部研修は、勤続年数、専門等を考慮し一人一人の研修計画に沿って主任が計画している。相模原市の主催研修、保育士会等の研修を全員が年1回以上は参加すること、初任者・中堅職員・チームリーダーそれぞれが、キャリアパス対応生涯研修を受講しキャリア形成ができるようにしている。外部研修は職員会議で報告したり、報告書を回覧したりして共有している。
  • 実習生について受け入れのマニュアルがあり、担当職員として総括を園長・主任、実習指導をクラス責任者・看護師・栄養士とし、それぞれの役割を明記している。
 

評価結果詳細

評価結果詳細
 
<<公益社団法人神奈川県社会福祉士会>> 〒221-0844 神奈川県横浜市神奈川区沢渡4-2 神奈川県社会福祉会館3階 TEL:045-317-2045 FAX:045-317-2046