伊勢原市 比々多保育園 の第三者評価の結果

伊勢原市 比々多保育園 の第三者評価の結果
 
評価実施年月 平成27年6月~平成28年3月
公表年月 平成28年4月
対象サービス 保育所
経営主体(法人等) 社会福祉法人光が丘福祉会
対象事業所 伊勢原市 比々多保育園
住所 〒259‐1104 伊勢原市坪ノ内80-1
TEL・FAX TEL:0463-93-1390 FAX:0463-95-4448
 

総合評価

総合評価
 
優れている点・独自に取り組んでいる点
保育園の概要

伊勢原市比々多保育園は、小田急小田原線鶴巻温泉駅から車で10分の畑が点在する住宅地にある。伊勢原市立保育園として昭和49年4月1日に開設され、1年間の移行期間を経て平成24年4月1日から、市内で保育園を運営する社会福祉法人光が丘福祉会が指定管理者として運営している。保育が行われている2階建の建物では、保育園以外に子育てひろばなど子育て支援事業も実施されており、複合施設の中で園が運営されている。定員は120名で、調査実施時点での内訳は0歳児が8名、1歳児17名、2歳児22名、3歳21名、4歳児19名、5歳児29名で、25名の保育士を含め35名の職員により運営されている。保育理念に「児童福祉法に基づき、子ども一人ひとりを大切に、保護者とともに子どもたちの健やかな成長発達を支える保育園」を掲げ、世代間、異年齢の人たちとの出会いを大切に、やさしさ思いやりのある豊かな心を育てる保育を目指している。
 
優れている点・独自に取り組んでいる点

 
 
1.チーム保育の向上
 指定管理者制度として運営を受託し、3年目の昨年度に福祉サービス第三者評価を受審し、職員のチームワークのもと、改善すべき点において早急に改善に努めることができている。今年度改めて福祉サービス第三者評価を受けるにあたり、昨年度とは別の職員が担うことで、前回担った職員と相互に協力し準備に取り組んだ。指定管理者制度の下での運営4年目となるが、市が直接運営していた時からの職員、法人として受託し異動した職員、新たに採用された職員によるチームワークを工夫し、クラス担任以外の保育士であっても子どもたちの名前や様子を把握するよう努めるなど、質の高い保育を生み出している。
 
3.建物の特徴を活かした運営
 クラス毎に仕切られ独立した保育室で保育が行われているが、建物の構造が工夫されており、採光や換気が行き届いている。また、お持ち帰りの手荷物とタオルなど汚れ物を置く場所それぞれが、園児ごとに保育室と廊下の両面から出し入れできる構造となっており、保育室に入らなくても廊下側から荷物を取り出せるなど工夫されている。子育て支援事業なども行っている複合施設で、誰もが使えるよう清掃がなされている。また、児童コミュニティークラブに集う卒園時と園児が自然に触れ合えるようになっている。
 
4.外部評価の活用
 昨年度の福祉サービス第三者評価受審において指摘された事項について、工夫し対応がなされている。複合施設故の制約の中で園舎まわりに保育園である事がわかる看板やお知らせボード等が無かったが、掲示など工夫し対応がされている。また、書式が整っていなかった会議録や報告書及び一部のマニュアルについても、書式が整備され内容の充実、またマニュアルの整備がはかられている。
 
改善を要する点

 
 
1.行事の伝達
 外国籍の子どもを受け入れ、ひらがなや絵で伝達内容を掲示するなど工夫が見られる。しかし、特に行事については口頭のみの説明が多く、家族への伝達が十分でない様子が見うけられる。口頭で充分理解できなくても、後で確認できるよう個別に手渡せる印刷物を工夫するなど、今後の努力が期待される。
 
2.研修報告書の整備
 研修参加後の資料や情報交換はされているが、研修内容についての報告書が作成されていない場合や一部作成されていないものがある。報告書は、研修内容を保育の場面などに活かし、また次年度の研修計画を立案する上で大切であり、今後の工夫と努力が期待される。
 
3.ケガ・事故記録簿の活用
 ケガ・事故記録簿は作成されているが、報告書を作成する事が目的になってしまっている印象を受ける。ケガ・事故記録簿は、保育を実践する上での注意喚起、意識改善につながり、結果的に再発防止に至るものなので、些細な事柄でもヒヤリ報告をするなど実効性のある取組みの工夫が期待される。
 

評価領域ごとの特記事項

評価領域ごとの特記事項
 
人権の尊重
  • 保育士としての姿、子どもや保護者への接し方、言葉使いなど「接遇チェックシート」を作成し、改善すべき点や反省点について職員会議やクラス会議で話し合い確認している。また、虐待防止は、通報内容を記録し、地域関係機関団体と援助チームを活用し、検討会を重ね終結まで連携を図っている。外国籍の保護者とは母国語での挨拶を心がけ関係構築を図っている。また、年間行事や献立表に仮名を振り、お知らせは個別に絵や写真付きで掲示するなど工夫している。  
  • 法人として「個人情報保護規程保育所保育指針」を定め、個人情報の保護を図っている。また、伊勢原市子ども育成課や障害福祉課と連携を図り情報の共有と保護に努めている。
  • 実習生やボランティア、見学者の受け入れにあたっては守秘義務及びプライバシー保護について誓約書を作成している。保護者には園だよりや各クラスのお知らせボードにて見学者受入れを伝えている。
 
意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供
  • 保育所保育指針を全職員に所持してもらい、日頃から手元において日々の保育に活用している。
  • 各クラスの懇談会や個人面談で出された意見については各クラスでまとめ、職員会議で全体に報告し共有している。個人面談で気になる子どもについてはクラスごとに一覧表を作成し、相談内容や育ちについて明記し全体で把握するとともに、関係機関との連携も図っている。
  • 保護者からの意見や要望に対しては「ご意見・ご要望・相談記録カード」を作成して把握に努めている。
 
サービスマネジメントシステムの確立
  • 苦情については、「ご意見・ご要望の解決のしくみについて」で窓口を明記し、神奈川保育全保育園利用者相談室に第三者委員の機能を利用している。受け付けた苦情は「ご意見・ご要望・相談カード」に記入している。また、ケガ・事故記録簿も作成して事故防止に努めている。  
  • マニュアルに沿って快適な室内環境を整えている。薬品や備品、日用品について在庫を確認して管理している。また、危険物については「危険物保管状況」に沿って1日の最後に所定の位置にあることを確認している。玩具、タオル、砂場の消毒や除菌、遊具の点検は、担当を設け定期的に管理している。  
  • 各クラスで健康記録票を活用して体調不良児や与薬の管理などを行っている。感染症予防の情報収集や提供手順について「感染症情報報告・提供手順フローチャート」で確認している。また、各クラスに「感染ノート」があり、感染が把握できた場合は市へ報告している。また医師会から感染情報が提供され連携を図っている。  
  • 緊急時の連絡指示・避難等は「自然発生時の危機管理マニュアル」に沿って対応し月1回避難訓練を行っている。また、年2回児童コミュニティセンターと合同避難訓練を実施している。防災マニュアルのなかに「不審者侵入対応のフローチャート」がある。災害時の専門機関としての地域対応について、災害時は園内に窓口を設置し、園長、主任若しくは年長リーダーが複数で対応するとの市との取り決めがある。
 
地域との交流・連携
  • 伊勢原市の子育て支援センター事業として、園内の子育てひろばで「つどいの広場~なかよしルーム~」を実施している。
  • 一時預かり事業を行っており今年度から余裕活動型でクラスにて対応している。
  • 園庭開放、夏まつりや運動会など行事への招待などで地域との交流を図っている。地域教育機関連絡協議会は年4回開催され、情報交換を行っている。
 
運営上の透明性の確保と継続性
  • 職員全員が年に2回自己評価を実施し、年に1回は個人面談の機会を設けている。自己評価結果を皆で話し合い、改善に向けた取り組みをしている。今年度はおやつの品質管理のために給食室職員と保育士でダブルチェックを実施している。
  • 複合施設であるが、正面玄関に保育園の掲示をしている。今後は2階のベランダや窓ガラスに掲示を予定している。また、園だよりを、運営委員である主任児童委員、保護者代表、市代表や地域の交番、郵便局、農協、小学校に配布している。
  • 保育参観や誕生会を兼ねた試食会を開催し、保護者が保育の様子を見る機会を設けて、保護者からの意見や要望を把握している。
 
職員の資質向上の促進
  • 「保育理念・保育方針・保育目標」に基づき、子どもが輝ける保育を心がけている。職員が先走って行動したり声掛けするのではなく、一人一人の子どもを観察して余裕を持った対応を心がけて、叱り方1つとっても丁寧な関わりを目指している。日々の保育の中で園長を中心に伝えている。また、保育課題については年度はじめに見直しをはかり、職員会議で周知している。
  • 研修は皆が年に1~2回参加できるよう年間で計画している。救命救急研修には年間4名が参加している。土曜日の夜に開催されるアレルギー研修について、全員から参加希望があるなど研修意欲が高い。外部研修に参加した後は、全員で情報の共有を図っている。
  • 実習生の受け入れについては市が年間計画を作成している。マニュアルを作成し、実習生の受け入れ、業務分担、実習担当表を設けている。
 

評価結果詳細

評価結果詳細
 
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