評価実施年月 | 平成26年10月~平成27年3月 |
公表年月 | 平成27年 3月 |
対象サービス | 就労移行支援事業 |
法人名 | 社会福祉法人すずらんの会 |
対象事業所 | 大和市障害者自立支援センター |
所在地 | 〒242-0004 大和市鶴間1-19-3 |
ホームページ | http://www.suzuran.or.jp/jiritsuyamato/jiritsuyamato.html |
受注作業を中心とした訓練は常に就労を意識し、9名の有償ボランティアが就労訓練パートナーとして利用者と一緒に作業をするなど、就労先に近い作業環境を整えている。また、施設外での作業場所として、特別養護老人ホーム2ヶ所(清掃業務)、一般企業2ヶ所(組立作業)を確保し利用している。就労にあたっては、健康の自己管理が重要と捉え、利用者が通院している各医療機関と連携している。必要に応じて支援員が同行し精神科医など医師から直接状況を確認し、利用者自身が健康管理を自分でできるよう支援している。
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余暇を楽しむ事が就労意欲につながるとし、積極的に余暇活動への取り組みを支援している。希望者を対象に、パソコン教室で楽しみながらソフトの機能を習得し資格に挑戦するなど、本人の自信につなげている。年間を通じ月1回のイベントとして、身だしなみ講座や工場見学、敷地内の喫茶店でのミニコンサート、紅葉狩りやミュージアム見学の外出プログラムなどの余暇支援を、希望者を募って実施している。また、地域交流の一環としてバーベキューやヨガ等のイベントを開催しており、企画から実施スタッフになる利用者を募り、利用者が主体的にかかわり実施している。その他、地域の自治会が主催する盆踊りや地域清掃、お祭りの飾り作りを手伝うなど準備からの参加、また防災訓練での利用者による炊き出し協力など行っている。
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障害を持つ小・中学生を対象に夏休みの期間、家に閉じこもって生活することがないようにとの配慮から、市内の他施設と共同で特別企画を開催している。また、市内の障害者施設等と連携し、大和市在住、在勤の障害児者及びその家族を対象に、和太鼓、クラフト、音楽、ダンスなど余暇支援の様々なイベントを月1回実施している。市内の福祉サービス提供事業所職員及び相談支援専門員などを対象に、高次脳機能障害研修会を主催し、障害をもつ人たちへの理解を深めている。展示、交流スペースを各種団体に開放している。施設内の喫茶コーナー「カフェふらっと」は、地域住民と障害児者との交流の場となっており、年4回の無料コンサート、また施設内のトイレは乳児用のおむつ交換台が設置されており、「みんなのトイレ」として地域住民や子ども達に利用されている。 |
社会福祉士1名、精神保健福祉士1名、社会福祉士と精神保健福祉士の両資格を有する職員1名を配置している。支援員は、相談支援事業の相談員と共に他の相談支援事業所やハローワークと連携し、就労と生活の両面で効率的な支援をしている。また、就労移行制度の終了を迎える本人や家族とともに移行先の企業の見学に同行するなどしている。利用者が、実習を経験した利用者が集まる実習交流会に参加することで実習を具体的にとらえられるよう工夫している。ハローワークと連携してのビジネスマナー講座など、他の事業所にも案内を出して年数回就労講座を開催している。
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施設外での作業場所4ヶ所の内の1つ、特別養護老人ホームでの清掃業務については、大和市内福祉施設全体の工賃向上、施設外就労の場の確保を目標に、市内5施設との共同受注という形態をとり、事務局となって調整を図っている。施設外作業をする曜日を割り当てられた施設から、支援員1名と利用者3名が施設外作業場所として出向き活用している。何らかの事情で利用者を派遣できなくなった場合は、他の事業所にその日の利用者派遣を依頼するなど調整を行っている。
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利用者の障害特性が多様化する一方で、受注作業が中心のプログラムの為、個別のニーズに対応する事が困難な状況となっている。その事を捉え、本第三者評価の発展的サービス評価において「利用者の障害特性の多様化に合わせた個別対応とプログラム提供」をテーマに取り組み、具体的な訓練成果を得るに至った。この成果をもとに、新たなプログラム活動創出に向けた取り組みが期待される。 |
リスクマネジメントに関する記述が、健康管理マニュアルなど様々なところに散見される。その重要さを捉えヒヤリハットの取組みが既に開始されているが、仕組みとして裏付けとなる書面をマニュアルとして整える事が期待される。 |