評価実施年月 | 平成26年7月~平成27年3月 |
公表年月 | 平成27年 3月 |
対象サービス | 障害福祉サービス事業所 (生活介護、就労移行、就労継続A型、就労継続B型、短期入所) |
法人名 | 社会福祉法人恩賜財団済生会支部神奈川県済生会 |
対象事業所 | 社会福祉法人恩賜財団済生会支部神奈川県済生会 金沢若草園 |
所在地 | 〒236-0023 横浜市金沢区平潟町12-2 |
ホームページ | http://www.kanagawa-id.org/wakakusaen/ |
利用者自身の意思や要望の自己決定を支援する目的で利用者の自治会活動を支援している。利用者の選挙で自治会長を選び、自治会(若草会)を中心に施設運営や余暇活動、年6回の宿泊旅行の行き先等について話し合っている。自治会は毎月1回開催しほぼ全員の利用者が参加している。自治会を通して利用者は苦情解決の仕組みや工賃支給の仕組み等を自分の身近な問題としてとらえるようになっている。利用者間のいじわるや金銭の貸し借りのことなど日常生活のことを何でも率直に自治会で話し合うことで利用者同士の相互の理解につながっている。 |
地域の有識者2名による第三者委員を設置し、利用者からの苦情や要望・希望を聞く仕組みを整備している。年に6回利用者の個別相談日を設けている。個別面談の希望者が多く予約制にするほどである。毎回2名の第三者相談員がそれぞれ8名程度の相談に応じている。相談の内容は利用者の対人関係のことや体調のこと、日中作業の事等多岐に及んでいる。相談の内容を「第三者委員相談表」に記録し苦情解決責任者(園長)に報告している。第三者委員の相談記録をもとに課題ごとの解決までのプロセスを支援会議で取り上げ職員間の情報共有を図っている。 |
アセスメントを実施し利用者への支援ニーズを把握し個別支援計画に反映している。アセスメントでは利用者の生活習慣、生活スキル、社会的スキル、コミュニケーション能力等の領域ごとに5段階の点数評価を行い、支援課題一覧表を作成している。長期・短期目標及び領域ごとの支援課題を明記し個別支援計画に反映し、3ケ月ごとにモニタリングを行い実践の成果を評価している。また、利用者向けに「個別支援計画書【本人用】」を作成し、長期・短期の目標、本人・家族の意向、及び支援課題を明記し、漢字には全てルビをふり利用者に分かりやすく説明している。利用者と職員が個別支援計画を共有できるように配慮している。 |
満足度調査は、職員の言葉遣いや態度、医療や健康管理の事、日中作業、毎日楽しく過ごしているかなど生活の事等全部で27項目である。平成25年度のアンケート調査には利用者69名全員が回答している。質問項目ごとに5段階の数値評価を行い、結果を集計し職員に周知するとともに利用者や家族に公開し、また、自治会や保護者会で取り上げ施設運営やサービス改善に活かしている。 |
食事支援や入浴支援、排泄支援等の生活支援に関するマニュアルの整備が望まれる。今後生活介護事業利用者の状況の変化や短期入所利用者の支援ニーズも考えられることから、マニュアルを整備しサービスの標準化を図ることが望まれる。 |
施設の年間行事の実施に際しては、地域のボランティアを活用し地域住民と連携し、利用者が地域を理解し、また、地域住民に福祉の在り方を理解してもらう取り組みが求められる。ボランティア受け入れの仕組みを整備し、地域連携の強化につなげる取り組みを期待する。 |