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しゃんぐりらベビーホームの第三者評価の結果

しゃんぐりらベビーホームの第三者評価の結果
 
評価実施年月 2017年8月~ 2018年3月
公表年月 平成30年5月
対象サービス 乳児院
対象事業所 しゃんぐりらベビーホーム
所在地神奈川県
 

総評

総評
 
特に評価が高い点
  • 子どもが食べやすいように一人ひとりに合わせて椅子のクッションの厚さを調整し、食事中は職員が明るく子どもたちに声をかけている。家庭的雰囲気で食事ができるようにしている。また、節分や雛祭りなど行事食の季節ごとの食材を子どもが楽しみにし、日々の食生活を通して好きな食べ物が増えるように工夫している。食育の一環として、子どもが米を洗い、水を入れて手伝う炊飯器の日を設定し、また、季節の野菜やトマト、ピーマンなど丸ごと子ども達に見せて職員が食卓で果物の皮をむいたりして、子ども達の自分で食べる意欲が育つようにしている。
  • 施設の基本理念に、子どもの最善の利益を考慮した養育を行うことを明示し、理念の実現に向けて、子ども主体の養育への配慮、心とからだ健やかな成長と発達の支援、愛着関係・信頼感の形成、早期家庭復帰支援、保育看護の5項目の基本方針を明示し職員に周知している。「しゃんぐりらベビーホーム倫理規定」を作成し利用者の人権を最大限に尊重し、常に利用者の利益及び人権を優先することを明記している。また、「より適切なかかわりをするためのチェックポイント」を用いて職員は自らの人権擁護の取り組みを振り返り注意を喚起している。
  • 毎月「しゃんぐりらだより」を発行し保護者にわかりやすくイラストなどを交えて子どもの状況を説明し、保護者ごとに子どもの様子を1人ずつ記載しコミュニケーションを図っている。また、相談室を設置し保護者が他人の目を気にすることなく相談できるように配慮している。保護者との面会頻度はケースごとに異なるが、週に2~3回面会し保護者の意見を聞いている事例もある。職員は面会記録に保護者の思いや意見を詳細に記録している。面談の記録から家族がとても意見を述べやすい雰囲気であることがうかがえる。
  • 併設する「しゃんぐりらこども家庭支援センター」が中心となり、相談事業や子育て短期利用事業を行なっている。相談事業は、電話や来所、訪問しての相談、産後うつなど周産期のメンタルヘルスなど、必要に応じて子育て支援機関や児童相談所と連携し対応している。また、地域子育て支援センターに出向いての出前相談も担当している。子育て短期利用事業は、相談状況で把握したニーズに応じて施設のショートステイ利用に結びつけている。
  • 子ども一人ひとり「健康観察表」に、子どもの病気の症状や服薬のこと、食事・栄養面、排泄や入浴の状況を記録している。日々の検温結果をグラフ化し子どもの体調の変化を分かりやすく記録している。1歳未満の子は週1回体重を測定し、発育不良や摂食不良の子等を未然にチェックしている。子ども達はグループ毎に月に2回ずつ嘱託医による定期検診を受けている。インフルエンザは早期の予防接種を実施し感染症予防対策を徹底している。
 
 
 
改善を求められる点
  • 中・長期計画策定によるビジョン達成への道すじの明確化、その実現に向けた職員の役割分担や研修などを通じた人材育成、収支計画など組織的な対応が、法人との連携の下で着手されることが期待される。
  • 職員一人ひとりの目標管理制度の整備が望まれる。キャリアパスの仕組みの構築を念頭におき、目標管理に連携した職員一人ひとりの教育・研修計画の作成と実践が期待される。
  • 養育・支援に関する手順書としての業務マニュアルの整備が望まれる。早期にマニュアルを整備し、支援の標準化と品質レベルの向上に向けた職員の意識の共有が望まれる。
  • 「倫理規定」に「体罰・不適切な関わりの防止」が明文化されているが、具体的な例を示してはいない。忙しく気持ちに余裕がない状況や子どもの試し行動への対応など、日頃から体罰等の起こりやすい状況や場面について、職員が互いに支援場面で感じた気持ちを共有し検証する仕組みの整備が期待される。
 

第三者評価結果に対する施設のコメント

第三者評価結果に対する施設のコメント
 
前回第三者評価を受審して以来、何を進める事が出来たのだろうかと振り返ってみても、まだまだ全てが手を付け始めてはいるけれど、中途半端なままとなっています。
そういう状態での今回の受審でした。
c評価を受けた項目はそのとおり手つかずの状態ですし、b評価もまだまだ努力が必要な所だと思います。
そういう中でいただいたa評価、いく分甘く見ていただいた所もあるのかもしれませんが、私たちが入所している子どもや、保護者の方々と真剣に向き合い、双方にとっての最善の利益を追求している点を高く評価していただいたものと感謝しております。
人と人とのかかわりにおいては、こんなことをやっています。と胸を張って言えることも、こと明文化、となった時に遅々として進まなくなってしまう現状です。
今後その点を克服しつつ更に良い支援が出来る様に努力して行きたいと思います。
 

評価結果詳細

評価結果詳細
 
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