貴志園の第三者評価の結果

貴志園の第三者評価の結果
 
評価実施年月 平成22年10月~平成23年3月
公表年月 平成23年3月
対象サービス 知的障害者授産施設
法人名 社会福祉法人 唐池学園
対象事業所 貴志園
住所 〒252-1124 綾瀬市吉岡2381-1
TEL・FAX TEL:0467-78-4178 FAX:0467-76-6202
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総合評価

総合評価
 
優れている点・独自に取り組んでいる点
<事業所の概要>

 
  • 入所施設利用者30名は、男性利用者3ユニット、女性利用者2ユニットの計5ユニットで生活している。通所施設利用者は40名おり、日中活動として請負作業や出向請負作業、自主製品の作成を行っている。
 
  • 生産活動として工場部門で企業からの下請け作業受注、自主製品作成を行なっている。食品部門ではパン、そば、お弁当の3事業に取り組んでいる。それぞれ店舗を構え一般来客者への食事提供や利用者への食事提供、グループホーム利用者への食事提供、地域への定期的な販売、営業等を行っている。
 
  • 上記のサービスの他、貴志園では、6ケ所のグループホームの運営や、相談事業、送迎サービス(アクセスメイト)、ガイドヘルプ、短期入所などのサービスを提供し、地域に根付いた施設として活動している。
 
優れている点・独自に取り組んでいる点

 
  • 貴志園の運営方針に、「一人ひとりの方の気持ちと、自由な雰囲気を大切にすること」を掲げ、利用者に関することについては、利用者自治会で話し合っていくことを基本とし、利用者主体の支援を実践している。
 
  • 利用者の自立心や集団意識を育むため、小集団でのユニット食・ユニット会議を実施する他、全利用者を対象にした自治会(あおぞら会)活動を行っている。自治会活動として、風紀・行事・美化・給食の4つの委員会活動を利用者主体で行っている。自治会の委員は、利用者の選挙により選ばれている。また、利用者が利用者の相談を受ける利用者相談も開始し、施設内に相談者の写真入りのポスターを掲示している。
 
  • 利用者の余暇活動支援については、個別担当者による余暇支援の他に、ガイドヘルパーを使った余暇支援や月1回の小グループでの余暇支援、年2回の有料旅行(夏季・正月)を実施している。クラブ活動も行っており、料理教室・エアロビ教室・プール教室・マラソンクラブ・太鼓クラブなどの余暇支援を提供している。
 
  • 個別支援計画の中で就労希望が上がっている利用者については、就労支援会議にて取り上げ状況を確認するとともに、利用者自身の動機や様々な課題に向けて意識化する面談を行っている。合同面接会などにも参加し、就労支援担当者を中心に就労支援を行っている。機関型ジョブコーチにも認定されている。
 
  • 提供するサービスが多岐にわたる中、縦割りの運営の弊害を捉え、横の連携に力を入れている。毎朝、出勤職員全員で「朝の打ち合わせ」を行い、内容を「朝の打ち合わせ報告資料」にまとめている。また、「援助日誌」に支援内容を記録し、全職員が日誌を確認している。施設全体で情報を共有し、部署に拘らず、気付いたことや気になる点を伝え合う仕組みを作っている。職員が同じ方向を向き、自由な雰囲気を大切にして利用者主体のサービスを提供している。 
 
  • 業務の振り返りを定期的に行っている。職員は月次報告の中で自己の支援内容を見直し、上位者に報告し、翌月の計画を立てている。主任以上の職員は週次報告書を作成し、毎週の支援の内容の振り返りを行っている。週次報告、月次報告で定期的に支援内容の振り返りを行い、課題を検討し、次の支援につなげている。
 
改善を要する点

 
  • マニュアル類については、より良いものを目指し確認作業を行っている。現在、「朝の打ち合わせ報告資料」や「援助日誌」を全職員が確認することで統一した支援は提供できてはいるが、実際の業務に根ざした施設独自の手作りのマニュアルを作成することに期待する。
 
  • 利用者に対してより丁寧な説明や十分な情報提供をし、利用者の満足度の向上を目指し、鋭意努力することを期待する。
 

評価領域ごとの特記事項

評価領域ごとの特記事項
 
人権の尊重
  • 施設の理念を各場所に掲示して、常に職員が意識して働くことができるようにしている。月1回のケース研究では、人権に配慮した支援を提供するために、精神科の医師の参加の下、職員が支援の実際を発表し、適切な態度や支援の方法を確認する場としている。
 
  • 年2回、全職員を対象とした人権研修を開催し、権利擁護に関する意識を深めている。グループに分かれてのディスカッションでは、日頃の関わりの振り返りや支援方法の検討を行っている。人権研修には、非常勤職員やアルバイトも参加している。
 
  • 研修の実施や新人オリエンテーションなどで、個人情報の漏洩の防止に努めている。利用者一人ひとりに担当職員がつき、担当職員が利用者の記録を管理することを徹底している。
 
  • 実習生や見学者の訪問は、利用者に事前に周知するとともに、実習生には事前のオリエンテーションの中で、プライバシーの保護について説明している。見学の場面においても、空室がなければ、居室の内部は見せないこととしている。
 
 
意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供
  • 利用時に日常生活動作や健康面などのアセスメントを行い、利用者との面談を通じて個別支援計画を作成している。アセスメントシートにより、交通機関の利用など、利用者の社会適応能力を確認し、個別支援計画に反映している。個別支援計画の長期目標に、グループホームでの生活を目指すことなどを掲げ、社会生活を視野に入れた支援を行っている。
 
  • 個別支援計画は半年に1回定期的なモニタリングを行っている。中間評価・年度評価を利用者と担当職員が面接して一緒に行っている。利用者の状態に変化があった時には、随時、個別支援計画を変更している。
 
  • 利用者とは個別に面談する時間を多く取り、ニーズや思いをいつでも表出できるように配慮している。全利用者に一人ずつ担当職員がつき、日頃の生活の中で相談を受ける他、利用者と担当職員の個別面談の機会も設けており、毎日午後4時から対応・実施している。
 
  • 利用者の自立心や集団意識を育むため、小集団でのユニット食・ユニット会議を実施する他、全利用者を対象にした自治会(あおぞら会)活動を行っている。自治会活動として、風紀・行事・美化・給食の4つの委員会活動を利用者主体で行っている。
 
サービスマネジメントシステムの確立
  • 苦情解決の取り組みとして、「苦情受付処理規定」を定め、苦情解決の仕組みを1階食堂前と2階の掲示板に掲示している。苦情解決責任者や苦情受付担当者、第三者委員名を掲示して、利用者や家族に周知している。オンブズパーソンによる相談も実施している。
 
  • リスクマネジメントマニュアルに基づき、アセスメントから個別支援計画の作成に際して、利用者や家族の意向を聞き、様々な情報を得るようにして、常にリスクを回避するようにしている。
 
  • 事故報告書は、担当者から課長、園長、理事会と、報告の流れが決まっている。報告後は週次記録、月次記録に記載し、毎週、毎月振り返りを行っている。また、家族との話し合いや事故の分析、今後の対応を検討している。
 
  • 「入所利用者インフルエンザ対応について」や「胃腸炎にかかったら」を整備し、インフルエンザなどの予防に努めるとともに、ポスターや利用者へのインフォメーションの中で手洗いやうがいを徹底している。感染症の情報は朝の打ち合わせや職員会議、全職員への資料配布などで全体に周知している。
 
  • 防火・防災については、「消防計画」を作成し、定期的に防災訓練を行っている。火災時の避難経路や地震の際の注意事項、台風などの自然災害に関して、どのように対応するかを決め、訓練を実施している。
 
地域との交流・連携
  • ボランティア受付の担当者を置き、ボランティアの受け入れを行っている。ボランティアの活動からガイドヘルパーの活動につながるよう働きかけている。
 
  • 児童一時支援の建物「ひまわり」の利用を地域に提供している。地域のバンドの練習など福祉活動以外の希望に対しても、できるだけ応じるようにしている。
 
  • 各種イベントの情報を地域に発信している。また、利用者がバーベキュー大会など地域の行事に参加している。敷地内に手打ちそば・手打ちうどん「一服館」や、ベーカリー&カフェ「グランドール」の店舗があり、地域の方々が自由に利用し、交流を深めている。
 
  • 災害発生時の地域支援については、「綾瀬市災害時応援協定締結の証」や「災害時における要援護者の緊急受け入れに関する協定書」により、地域や市と協定を結び、非常時に施設機能を提供する仕組みを作っている。
 
運営上の透明性の確保と継続性
  • 施設内に施設理念と運営方針を掲示し、職員会議やケース会議で、理念に基づく支援の重要性を確認している。利用者との関係性を重視し、支援内容は朝の打ち合せや各種会議、カンファレンスの場においても常に確認を行っている。
 
  • 職員は月次報告の中で自己の支援内容を見直し、上位者に報告し、翌月の計画を立てている。主任以上の職員は週次報告書を作成し、毎週の支援の内容の振り返りを行っている。週次報告、月次報告で定期的に支援内容の振り返りを行い、課題を検討し、次の支援につなげている。改善点は保護者会で家族に報告・説明している。
 
  • 毎朝、出勤職員全員で「朝の打ち合わせ」を行い、内容を「朝の打ち合わせ報告資料」にまとめている。また、「援助日誌」に支援内容を記録し、非常勤職員を含め全職員が日誌を確認している。施設全体で情報を共有し、部署に拘らず、気付いたことや気になる点を伝える仕組みを作っている。
 
職員の資質向上の促進
  • 研修委員会により、階層別研修を計画・実施している。非常勤職員を含む全職員が対象の研修、新人職員向けの研修、非常勤職員向けの研修など、人権研修をはじめ社会的マナーから支援の専門研修まで幅広い内容で研修を企画している。研修終了後には、委員会で振り返りを行い、次の研修に活かすようにしている。
 
  • 外部研修に参加した場合は、研修報告書を提出し、研修の内容を職員会議で報告している。研修報告書はファイルし、いつでも閲覧できるようにしている。
 
  • 実習生の受け入れに際しては、担当者及び担当補佐の2名を配置している。具体的な実習プログラムは担当職員と現場の支援員が相談して決めている。
 

評価結果詳細

評価結果詳細
 
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