〇定期的にマネジメントレビューを実施し、サービスの質の向上に取り組んでいる
「部門別品質マニュアル」を作成し、部門ごとに品質目標を設定している。施設長が責任者となり半期毎にマネジメントレビューを実施し、品質目標の達成度を評価し実績の効果を確認している。マネジメントレビュー規定を作成し、ISO9001要求事項との対比を図り品質目標達成の効果を検証している。マネジメントレビューでは、アセスメントや個別支援計画の実践の過程で、常に利用者の状況や意思決定を踏まえた支援の実施に努めて、生活支援サービスの改善及びプロセスの有効性等を図っている。
〇チャレンジシートを活用し、職員の育成を図っている
個々の職員の目標管理を推進し職員一人ひとりの育成に向けた取り組みを行っている。職員は「目標面接チャレンジシート」を活用し、施設目標に対し、自己本来の仕事の向上と、自己の能力・意欲向上の項目について、チャレンジ目標を設定している。職員は、毎月目標の達成度を評価し、課題を整備し翌月対策を記載している。上司が毎月職員の報告内容を評価し、目標達成に向けてアドバイスをしている。半期ごとにチャレンジ目標の達成度を評価している。チャレンジ目標の達成が職員の仕事への自信や、やりがい、生きがいの体得につながっている。
〇職員は、利用者の障害特性に配慮したコミュニケーションに努めている
個々の利用者ごとに「個別マニュアル」を作成し、重い障害のある方の利用者特性について詳細に記述し、フロア会議で職員間の情報共有を図り支援の統一性を図っている。言葉によるコミュニケーションが取りづらい利用者が多く、アセスメントで個々の利用者ニーズを把握している。利用者の表情や発声、動作に要する時間等の行動特性に配慮し、利用者とのコミュニケーションの取り方を工夫している。職員は、重度の利用者の満足度がわかるのは利用者それぞれの表情であることを重視している。
〇利用者のライフステージに応じた地域移行の取組みを推進している
利用者・家族ともに長年生活していた施設から地域に出ることに不安を感じている状況がある。地域移行の可能性やグループホームでの生活について、職員が丁寧に説明し不安を解消するように支援している。グループホームの見学や体験利用を支援し、利用者の地域生活への自立意識の強化に努めている。法人が運営している5つのグループホームの利用者の多くは、やまばと学園から移った人たちである。個別支援計画に「地域移行の希望」の欄を設定し、利用者が自らの意思で地域移行に向けた取組みを推進できるように支援している。
〇相談対応マニュアルの整備が期待される
職員は利用者が意見・要望を言いやすい雰囲気づくりに努めているが、苦情や相談ごとに対する組織的対応は十分とは言えない状況である。今後は相談対応マニュアルを整備し、相談内容を記録し、利用者・家族の苦情や相談内容を利用者のサービス向上につなぐ組織的対策が望まれる。