ハーバー野毛の第三者評価の結果

ハーバー野毛の第三者評価の結果
 
評価実施年月 平成24年8月~平成25年3月
公表年月 平成25年 3月
対象サービス 障害者グループホーム
法人名 特定非営利活動法人神奈川県生活サポート
対象事業所 ハーバー野毛
所在地 横浜市中区
ホームページ http://www.ks-support.org/index.php
 

総合評価

総合評価
 
(ホームの概要と理念や方針、支援にあたって努力・工夫している点など)
 
<ホームの概要>
  • 特定非営利活動法人神奈川県生活サポートが運営する最初の障害者グループホームで、「支援を必要としている方に自立をトータルにサポートする」を方針とした全国で初めての路上生活者に対応した障害者グループホームである。
 
  • 桜木町駅より5分、繁華街の中にある鉄筋コンクリート3階建住居に、男性利用者7名、女性利用者2名の計9名が生活をしている。日中は全員が、特例子会社や作業所、生活介護事業所に通っている。
 
  • 利用者の年齢は24歳~65歳で、精神障害者保健福祉手帳所持者が8名、その内、療育手帳を併せ持っている利用者が3名、それ以外に療育手帳のみ所持している者が1名いる。また、9名中8名が生活保護受給者である。
 
  • 職員体制は、障害者グループホーム「ハーバー横浜」に属する当ホームと「ハーバー鶴見」、それ以外に自立支援施設「ハーバー宮前」、障がい者ケアホーム「ハーバー泉」(熱海市)の4事業所を兼務する管理者1名、当ホーム専任のサービス管理責任者兼施設長1名及び世話人8名を配置している。
 
<ホームの支援の特徴、努力・工夫している点など>
  • 4名を除いて利用者全員がかつて路上生活者であり、また知的障害などを併せ持っている為、生活歴や利用者の家族背景などの情報が極めて限られている。その方の生活習慣や特性が、生活歴によるのか障害によるのか、また精神疾患など病気が影響しているのか等、探りながら自立に向けた支援を根気強く行なっている。
 
  • 職員の資質向上のために外部講師をお願いするなど研修に力を入れている。年間研修計画を作成し全職員(4グループホーム常勤職員)とグループホーム職員(ハーバー野毛及びハーバー鶴見常勤及び世話人である非常勤職員)研修を交互に毎月行っている。特に世話人への研修は、研修受講手当を支給し全員参加で行われている。
 
  • マニュアル類、就業規則等を整備し研修や実践に役立てている。
 

評価領域ごとの特記事項

評価領域ごとの特記事項
 
人権の尊重
  • 「グループホーム運営方針」に利用者の意思及び人権尊重などが明記されている。また、マニュアル「人権(障害者の人権を守り、虐待防止のため)」を整備し、職員にわかりやすく説明している。
 
  • 研修予定表により年間通じて研修テーマを決め、偶数月はハーバー野毛含めた4施設の職員20名全員、奇数月はハーバー野毛とハーバー鶴見のグループホーム職員(世話人を含む)13名を対象に、毎月職員研修及び職員会議を開催している。研修テーマは、外部講師による「人権とは(障害者の人権)」など、人権の視点が捉えられている。
 
  • 言語による会話が困難な利用者はいない。他方、精神疾患を併せ持つ利用者がいるので、「精神障害者の症状と支援」などをテーマに研修を積み、利用者理解を深めると同時に支援の工夫に努めている。
 
意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供
  • 定期的に利用者全員と施設長による利用者ミーティングを実施している。また、食事の時など利用者皆が集まった時に色々な事が話題になるなど、日常的に利用者の意見を聞くよう心がけている。そこで話題になった清掃や整理整頓などは、個別支援計画や日常生活支援に反映させている。
 
  • 洗濯機は2階と3階に各1台、計2台設置され、洗濯は全員が自分で行うが、見守りや使い方の助言など支援を行なっている。世話人が食事の調理に使っているIH調理器が台所にあるが、利用者が使う事はまだ無い。調理したものを利用者と一緒に盛りつけるなどの場面はある。
 
  • 睡眠導入剤を用いている利用者など生活のリズムが異なる人同士のトラブルや相談がある。常に、利用者の思いを受け止めるよう努力している。
 
サービスマネジメントシステムの確立
  • 預り金等規程を整備し、ギャンブルやアルコール等の依存傾向、浪費癖のある利用者6名に対して金銭管理を複数の職員で担当し実施している。お金の使い方、貯蓄の大切さ等をその都度伝え一緒に小遣い帳を記述するなど支援している。
 
  • 他社会福祉法人の施設長に第三者委員をお願いしている。また、相談窓口として、管理者・施設長兼サービス管理責任者が選任されており、苦情解決対応マニュアルに明記されている。食堂の壁に「苦情申し立てから解決までの手順」を掲示し周知を図っている。
 
  • 24時間職員が勤務し対応している。災害時の避難訓練を年2回、更に津波を想定した避難訓練を年1回実施している。火災通報装置、119 火災通報専用電話機を設置している。
 
  • 精神科内科の医師にアドバイザー的な役割をお願いし、また医療機関には常に連絡し、日常生活、仕事のことについてアドバイスを受けている。また、必要に応じて職員が受診に同行するなど相談している。
 
地域との交流・連携
  • 利用者が近隣の耳鼻科、歯科、美容院などを利用する際、職員も同行して地域との関係づくりに努めている。地域の方々にホームは周知されており、利用者の動向等について情報を提供してくれることが多々ある。
 
  • 中区自立支援協議会に加入し、管理者が部会長を担っている。今後も横の繋がりや連携を強化していく事の必要性を感じている。
 
  • ホームの周辺は飲食店街で、自治会は商店会との色彩もあり、自治会との関係づくりは難しく自治会例会への出席はできていない。今後は、災害時等を想定して自治会との連携を図っていきたい。
 
 
運営上の透明性の確保と継続性
  • ホームの運営方針、職員の行動指針を策定している。また、ホームの重要事項説明書をリビング入口壁面に掲げ、利用者に口頭でも説明している。また、リビング内の掲示板に利用者・職員への伝達事項やその日の所在を、マグネット等を利用し、分かりやすく提示している。
 
  • 偶数月に4施設の全職員の研修日を設け、サービスの内容や方針を周知徹底し理解を深めている。また、「精神障害と支援」等テーマを決め、外部講師を招き学習している。奇数月には、グループホーム職員の研修日を設け、必要な支援について理解を深めている。勤務日でない非常勤職員も全員参加している。
 
  • 年度末に1年を振り返り、自己点検評価と人権チェックをしている。自己点検評価を行う事で、自己決定・利用者の主体性を尊重したサービスの提供に努めている。
 
職員の資質向上の促進
  • 偶数月はハーバー野毛を含めた4施設の職員全員、奇数月はグループホーム職員を対象に、年間を通じた研修テーマを設定し、毎月職員研修及び職員会議を開催している。特に全職員を対象にした研修は、「人権とは(障害者の人権)」「精神障害の症状と支援」など、外部講師による研修を実施している。
 
  • 世話人業務マニュアルを整備し、新人研修プログラム及び研修読本と共に、「世話人研修マニュアル」として配布している。
 
日常生活支援
  • 毎朝、体温・血圧・脈拍・体重・健康状態のメディカルチェックを実施し記録している。異常があれば施設長が再度確認し、必要があれば利用者の掛り付け医に相談し受診する等している。通院に同行する場合もある。また、メディカルチェック時以外にも、利用者の体調の変化に気をつけ都度確認している。利用者が遠慮なく話せる雰囲気を作るように努力している。
 
  • 日中の活動先は、デイサービス1名、特例子会社就労1名、就労継続B型施設7名となっている。自由時間は、できるだけ利用者個々の希望に沿って支援をし、ボランティアによる囲碁、新横浜ラポールでのフットサル、絵画の得意な人が描いたカットの法人パンフレットへの利用、散歩やDVD鑑賞、買い物同行等、趣味や技能を活かせるように配慮している。
 
  • ホームでの生活に関し、年間テーマを決めて利用者及び職員で努めている。昨年は「きれいに暮らそう」と決め、風呂場の入口に「お風呂に入ろう、からだのあらい方」を貼り、重点的に洗う身体の部位を絵で示すなど身体の清潔、居室の片づけ、清掃等に皆で努めた。今年度のテーマは「なかよく暮らそう」として声掛けしている。
 
  • 食事は、食材の宅配業者を利用し、その標準献立で対応している。利用者と一緒に献立を作るなどはしていない。しかし、利用者によっては食べられない物があったり、また利用者が好まない調理だったりする場合もあるので、その際は臨機応変に工夫している。
 

評価結果詳細

評価結果詳細
 
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