○保育目標
大沼保育園の保育目標に、「意欲と思いやりのある子」を育てるとし「①家庭的なくつろいだ雰囲気の中で、子どもたちがのびのびと楽しく過ごせるような環境作り、②遊びや友達などとのかかわりを通して、自らやろうとする意欲を育て又豊かな感性や思いやる心が育つよう、個性を大切にする、③心身共に健やかに発達できるよう、家庭と連携を十分取る」を掲げ保育に取り組んでいる。
○立地を活かした保育
園は住宅街に位置し、大沼小学校、大沼公民館、大沼こどもセンター、高齢者グループホームに近く、小学校に5歳児が定期的に招かれたり小学生の見学受入れ、高齢者グループホームの高齢者と交流するなどしている。また、中学生・高校生の体験学習など立地を活かした保育を行っている。
○オープン保育
「異年齢児の触れ合いを大切にしよう」を重点課題に掲げ取り組んでいる。オープン保育のなかで、日常的に異年齢児との関わりがある。年下の子どもへの思いやりの心、年上の子どもに叱られたり褒められたりまた憧れの気持ちを持つなどの経験が培われている。また、個別に対応の場面では、他の保育士が集団で遊んでいる園児の対応をするなど、保育士の間で役割を柔軟に分担している。
○地域子育て支援
地域担当保育士を中心に、園が持つ子育ての知識、技術、設備等を生かし、地域の子育て支援の拠点として取り組んでいる。毎日の園庭解放、図書の貸し出し、毎月の誕生会、七夕会等の園行事への招待などを通して、園児と地域の子ども達との交流を図っている。また、地域子育て支援事業として、地域子育て通信「ハッピースマイル」を発行している。公立保育園4園合同で、子育て支援講座等の取り組みも行っている。
○職員間の連携
「全園児を全職員で」に沿って、全職員で漏れなく情報を共有出来るよう職員会議を月2回開催、また園内連絡ノートを活用し職員間の情報共有と連携を図っている。昼食時、食事の終わった職員が順次保育を対応するなど、チーム保育の下でオープン保育を実践している。
○ランチルーム
調理室がガラス張りになっており、ランチルームから調理の様子が見える。調理の香りが吹き抜けを通じて乳児クラスのある2階まで届くようになっている。ランチルームでは、名前カードで席を確保しお盆を自分で運び、友だち同士で挨拶を交わして食べるなど、自由に好きな場所で決められた時間内であれば好きな時に給食を摂る事ができる。食器は磁器製で木の箸を使っており、食べ終わった食器は園児が自分で片付けられるようカゴに食器別の写真を貼るなど工夫している。
○保育の資質向上
市保育課主催の研修に加え、園では「アネモネの会」として年11回自主研修を行なっている。他のクラスの懇談会を見学したり、日頃の保育について自己評価を行い、振り返りの機会を持っている。また、保育日誌の書き方について、園長が良い記述に赤線を引き職員会議で紹介するなど、保育の資質向上に努めている。