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ケアホームひだまりの第三者評価の結果

ケアホームひだまりの第三者評価の結果
 
 

評価実施年月

平成289月~平成293

公表年月

2017(平成29)年 3

対象サービス

障害分野 共同生活援助(グループホーム)

法人名

社会福祉法人 若竹大寿会

対象事業所

ケアホームひだまり

所在地

221-0801 神奈川区神大寺

 

総合評価 (優れている点、独自に取り組んでいる点、改善すべき事項等)

総合評価 (優れている点、独自に取り組んでいる点、改善すべき事項等)
 
<施設の概要>

 グループホームひだまりは、横浜市営地下鉄片倉町駅からバス5分、徒歩7分程度の自然環境に恵まれた静かな所にある。平成233月に社会福祉法人若竹大寿会が定員6名のケアホームとして開設した。平成29年1月16日現在、30歳から60歳代までの女性6名が入居している。法人の理念に「職員一丸となって人を幸せにします。人が大切にされる世の中を創ります」とうたい、求められるから「してあげる」「やっている」のではなく、誰かのためにいいことを「しよう」を施設運営の指針とし職員は日々の支援に努めている。

 
<努力・工夫している点>
  • 家庭的で明るい、落ち着いたホームの雰囲気である。職員は権利擁護の考えに基づき、ノーマライゼーションを意識し利用者一人ひとりに接している。利用者と職員の表情は明るく相互に信頼している様子がうかがえる。食事はホームの職員が毎日季節の食材を使い調理している。野菜を刻む音や調理の香りが漂っている。自己表現のできる利用者と不得手な利用者がいる。職員は利用者の性格や障害の状況に配慮し、利用者がいつでもなんでも言える雰囲気づくりを心がけている。
 
  • 個別支援計画にそって利用者支援に努めている。利用者や家族の意向を尊重した個別支援計画を策定し、半期ごとにアセスメントを実施し利用者ニーズの変化を確認している。また、個別支援計画の課題ごとにモニタリングを実施し達成度を評価し、個別支援計画の見直しを行っている。利用者の日々の生活や医療に関する状況及び本人の意見や何を自己決定したかの情報を毎日「個人記録」に記述している。ホーム会議で個人記録をもとに利用者一人ひとりの状況の変化を確認し、個別支援計画に反映している。
 
  • 職員の人権意識の強化を図っている。人権委員会が中心となり利用者の人権擁護に関する内部研修に力を入れている。権利擁護、虐待防止、身体拘束防止、ハラスメント防止等の研修受講を必須項目に指定し、2か月ごとの内部研修に全職員の受講を義務づけている。人権擁護に関する職員アンケートを毎年定期的に実施し、職員に注意を喚起している。アンケートの結果を利用者・家族に報告し職員への理解と信頼感の強化につなげるとともに、利用者にもアンケートを実施し、利用者の人権擁護に関する思いや意見の把握に努めている。
 
  • 法人内の近隣の4つのグループホーム及びバックアップ施設の地域活動ホームと連携し、利用者の自立意識の強化を図っている。4ホームの利用者が共同し自治会を立ち上げている。年に2回自治会独自に企画し、カラオケ大会や茶会を開催している。職員は極力関わりをなくし利用者の主体的活動を見守っている。職員は利用者の興味のある物事への取り組みを尊重し、個々の利用者の能力に応じた自立支援を心がけている。
 

評価領域ごとの特記事項

評価領域ごとの特記事項
 
人権の尊重
  • 職員の人権意識の強化を図っている。人権委員会が中心となり利用者の人権擁護に関する内部研修に力を入れている。権利擁護、虐待防止、身体拘束防止、ハラスメント防止等の研修受講を必須項目に指定し、2か月ごとの内部研修の全職員の受講を義務づけている。
     
  • 利用者への言葉遣いは丁寧で、常に「さん」付けで呼んでいる。プライバシーの保護に配慮し居室の鍵は利用者が管理し、在室時の入室は声かけやノックをして必ず返事を確認している。電話や郵便物は本人に取り次ぎ、個人情報が他人に漏れないように話す場所や声の大きさに配慮している。
     
  • 職員・利用者を対象に毎年権利擁護についてのアンケートを実施している。アンケートの結果を利用者・家族に報告し、また、職員間で話し合い支援の見直しを行っている。
 
意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供
  • 利用者や家族の意向を尊重した個別支援計画を策定している。半期ごとにアセスメントを実施し利用者ニーズを確認し、また、モニタリングを実施し個別支援計画の課題ごとに達成度を評価し、個別支援計画の見直しを行っている。
     
  • 連絡帳を活用し日々の利用者状況について職員間の情報共有を図っている。また、利用者の日々の生活や医療に関する状況及び本人の意見や要望、自己決定の情報を毎日「個人記録」に記述し、ホーム会議で利用者一人ひとりの状況の変化を確認し、個別支援計画に反映している。
     
  • 職員は利用者の性格や障害の状況に配慮し、利用者がなんでも言える雰囲気つくりを心がけている。職員は自己表現が苦手な利用者に声をかけ、折り紙やケーキ作りなど共に行うようにしている。また、利用者が自主的に自分でできることを増やしていけるように見守っている。
 
サービスマネジメントシステムの確立
  • 毎年利用者と職員が話し合い、利用者が納得できる金銭管理の方法を決めている。利用者全員が金銭出納帳を記入し自己の金銭管理を行っている。日中活動の工賃は本人からホームで現金を預かり、本人の要求に応じて手渡し、領収書で支出を管理している。
     
  • 重要事項説明書に苦情対応責任者、窓口及び第三者委員を明記し、リビングに掲示し利用者や家族に周知している。「苦情対応手順」を作成し、苦情対応の標準化を図っている。また、日々の支援に対する本人の要望や苦情については個人記録に明記し、職員間の情報共有を図っている。
     
  • 防災マニュアルを整備している。災害発生時の緊急連絡先を明記し、職員の行動手順をフローチャートにわかりやすく明示している。毎年3月と9月に避難訓練を実施している。地域の消防署と連携し車いす使用等利用者の障害状況に配慮し避難の方法について確認している。
     
  • ヒヤリハット報告の仕組みを整備している。ヒヤリハット報告書を毎月実施のホーム会議で取り上げ、内容の分析と事故防止対応について明確にし、職員に周知している。
 
地域との交流・連携
  • 買い物、ごみ出しなどで会う人に、率先して挨拶することを心がけ地域住民との関係づくりに努めている。言葉が出にくい利用者は職員も一緒に会釈するようにしている。地域住民とはよい関係があり、季節の野菜やタオルを寄付してくれたりしている。
     
  • 地元自治会に加入し、利用者に町内会行事のお知らせなどの情報提供をしている。利用者は積極的に夏祭り、盆踊りなどに参加している。今後は防災訓練や清掃など地域主催の行事や地域貢献活動等に参加し、地域住民との関係づくりの強化が期待される。
     
  • バックアップ施設の地域活動ホームと連携し、近隣の法人の4つのグループホームが話し合い、地域の施設として住民に理解されるように努めている。4つのホームが連携し消防署から防災訓練やAED講習の指導を受けている。
 
運営上の透明性の確保と継続性
  • 法人の理念、品質方針をホームページに掲載し、ホーム運営の方針を広く公開している。年齢や障害状況にかかわらず、利用者の自分らしい生活や利用者が主役の生き生きした生活を支援することを理念や品質方針にうたい、ホーム職員が一丸となって実践に努めている。
     
  • 職員は利用者・家族に「真実を伝えること」の方針を共有し、相互に信頼できる関係作りに努めている。また、「ケアホームひだまりみんなの約束」をリビングに掲示し、ホーム生活を楽しくするために利用者と職員が意識を共有することを明示している。
     
  • 法人の中・長期計画をもとに、ホームの事業計画を策定している。事業計画にホームの重点取り組み目標を設定し、年度ごとに達成状況を評価し、次の計画に生かすようにしている。
 
職員の資質向上の促進
  • 2か月に1回の内部研修は職員全員が参加している。他に上司の指示や職員の希望で外部研修に参加している。個人の研修記録があり、人権擁護や個人情報保護等13の必須研修項目の他に、多くの研修が計画されており、職員は受講の結果を記録している。研修終了後は報告書と資料を提出し、職員間の研修成果の共有を図っている。
     
  • 職員が希望する休日や研修日が取れるように配慮している。人員が足りない時は同じ法人の地域活動ホームやグループホームに応援を依頼し補う仕組みがある。月1回定例のホーム会議で職員の業務分担やシフトの確認を行い、各業務がスムーズに遂行できるようにしている。
 
日常生活支援
  • 利用者の健康管理に努めている。高血圧の薬を服用している利用者は、毎朝と入浴前に血圧を測定し、体調管理に注意している。また、太りすぎや食後に吐き気を催すことの多い利用者については、定期的に体重を測定し、家族とも連携し特に外出時の摂食に注意している。
     
  • 服薬管理表を作成し、利用者一人ひとりの誤与薬防止を図っている。利用者ごとに1週間分の薬をセットし、服薬管理表の内容とチェックしている。また、1日分を利用者個々のボックスにセットし配薬にミスがないことを確認している。与薬に際しては本人が飲んだことを確認し、薬袋を回収し服薬管理表に確認の印を押している。
     
  • 休日等自由時間はガイドヘルパーを活用し外出するなど、利用者は思い思いに時間を過ごしている。利用者は好きな時間に一人でバスを使ったりし外出を楽しんでいる。絵画教室に通っている利用者もいる。積極的に意思表示をせず行動が消極的になりがちな利用者には、職員が利用者に声をかけ、ちぎり絵、折り紙、塗り絵、ジャム作りなどを一緒に行ったりしている。
     
  • 毎月の費用精算に合わせて利用者のホームでの生活状況の写真等を家族に送付し、家族とのコミュニケーションを図っている。また、権利擁護に関する職員へのアンケートの結果を家族に送付し、利用者支援の職員の思いなどへの家族の理解を深めている。
     
  • 食事はホームの職員が毎日交代し調理している。1週間ごとに利用者の希望を尊重し季節の食材を使い、また、看護師の意見を取り入れ太りすぎ等に配慮したメニューである。現在アレルギーや嚥下障害等による食事制限の利用者はいない。
     
  • 入浴はバイタル等体調に問題がなければ、毎日入浴できます。浴室はゆったりとし、比較的大きな浴槽で利用者は入浴を楽しんでいる。4名の利用者は職員が入浴介助をしている。シャンプー等は利用者のそれぞれの希望により使い分けている。
 

評価結果詳細

評価結果詳細
 
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