1.職員は子どもに寄り添い、子どもが安心して過ごせる環境づくりに努めている。
職員は昼夜を問わず子どもが生活する担当ブロックに常駐し、子どもの生活の状況を見守りいつでも子どもの相談相手になっている。また、第三者委員が毎月施設を訪問し、ブロックごとに子どもと必要に応じて面談し相談に応じている。職員は毎日子どもたちの様子を振り返り、さらに月ごとに支援の成果を評価し支援方針を確認している。また、毎年定期的に人権チェックリストを用いて自己評価を実施し、自己評価の高い項目と課題項目を職員会議で共有し、言葉かけなど気づかずに人権を侵害していることがないように注意を喚起している。身近に相談できる職員がいる環境を整備している。
2.比較的年齢が高い子どもの支援に力を入れている。
今年度の三春学園児童援助計画に特に高年齢児童についての支援を重点ポイントに掲げている。施設は、横浜市直営の唯一の児童養護施設であり、中学3年生以上の子どもが入所者数の半数以上を占めている。スマホの適切な使用方法や学校等の人間関係、性教育等高年齢児に特徴的な困難な支援の事例が多い。職員は、中・高生の学齢に応じた遊びや進学など一人ひとりの状況に配慮し児童との信頼関係を大切にした支援に努めている。高年齢児に必要な生活習慣や社会常識を身につけるように児童援助計画を職員全体で共有し目標にしている。また、児童相談所と連携し、困難な課題を抱える子どもの自立に向けて支援している。
3.地域活動等への参加を支援し、子どもの社会生活の維持・拡大に向けて支援している。
県内の児童福祉施設文化・体育行事に積極的に参加している。野球大会、マラソン大会、絵や工作展示会に参加している。区民野球大会には施設のOBも参加してくれる。地域のボランティアの協力のもとに、個人指導の学習や受験指導ボランティア、小学生を対象にした折り紙・ビーズ遊びボランティア、和太鼓やピアノ指導ボランティアなどを積極的に受け入れている。また、ステップアップ事業として通常の生活体験に加えてダンスや日本拳法を学び能力向上を図っている子どもがいる。また、寄付でスポーツ観戦や遊園地への誘いを受けることがあり、子どもの社会体験の拡大につながっている。