1.環境特性に配慮した施設運営に努め、利用者支援のサービス向上に努めている。
毎年経営組織の環境特性分析、SWOT(Strength,Weakness,Opportunity,
Threat)分析を実施し、法人を取り巻く様々な環境に対して、外部環境からの脅威、機会、内部環境からの強み、弱みを抽出する中で、事業経営の取り組むべき重点課題を明確にしている。令和2(2020)年度は、「利用者主体のサービス向上に努め、公益性・透明性・倫理性・継続性・効率性・説明責任を以て法人の円滑経営を行うこと」「利用者の意思決定支援、合理的配慮、人権に配慮し、虐待等のない透明性のある支援を行うこと」等を明示し、また、「ICT(情報通信技術)等社会インフラの向上を念頭に置いた介護や見守り支援を行い、利用者の安全性・快適性を高めること」等の目標を掲げ重点課題に設定している。
2.品質マネジメントシステムを構築し、利用者支援の品質向上に努めている。
品質マネジメントシステムを構築し、年2回、施設長が議長となりマネジメントレビュー会議を開催し品質目標の達成状況を確認している。マネジメントレビュー規定を作成し、ISO9001要求事項との対比を図り、また、部門ごとの品質マニュアルを作成し、品質目標の達成状況を評価し生活支援サービスの質の向上に取り組んでいる。部門ごとの品質目標は、施設の基本方針等に基づき「利用者に対する人権尊重、サービスの質の向上、地域社会との良質な関係、利用者の生活環境の充実等の項目」に沿って設定し、半期ごとに達成度を評価している。マネジメントレビューチェックリストを作成し部門ごとの品質目標の達成率等を項目ごとに評価し、課題を分析し対策を明確にしている。
3.職員は個別支援計画に沿った支援の状況を毎月家族に伝えている。
職員は、日々の利用者支援の状況を「ケース一覧」に記録している。ケース一覧は利用者の日々の状況を生活面、情緒面、医療面、対人関係及び利用者支援のニーズ面等の視点に分類し記録されている。職員は、ケース一覧を基に月ごとの個々の利用者の「生活支援サービス報告書」を作成し、個別支援計画の目標に沿った支援が実践できていることを確認している。また、毎月利用者の施設での生活の様子や健康状態、前月の要望を踏まえた支援内容等を「生活支援サービス報告書」にまとめて家族に送付し支援の状況を家族と共有している。今年度はコロナ禍のために家族面談を控えており、利用者の元気な表情の写真を添えて郵送し家族とのコミュニケーションを図っている。