〇目標管理制度を整備し、職員の育成を図っている
目標管理制度を整備し、組織目標と個々の職員の育成目標の整合性を図っている。事業計画の重点目標を達成するために、法人内共通様式の目標管理シートを活用し、チーム及び個人としての業務目標を設定し、いつまでに、何を、どのように推進するかを明記している。目標管理シートは、業務目標と能力開発目標共に、職員が達成時期を意識し、計画的に取り組むことができるよう工夫されている。定期的に職員と管理者が面談し、チーム目標、個人目標の達成度を評価し目標達成に向けて情報共有を図っている。組織目標と組織内の職員自身の役割の目標達成度を評価し人事考課に反映している。
〇利用者満足度調査や職員自己チェックの結果をサービス改善に活かしている
毎年定期的に利用者満足度調査を実施している。調査結果を分析しサービス課題を明確にして対策を講じている。前回調査では、「職員同士の連絡がとれていない」など4件の課題の指摘があり、ミーティング等で職員間の情報の共有化を徹底し、支援の統一化を図る等の対策を講じて利用者に周知している。また、利用者の虐待防止に向けた職員の自己チェックを毎年実施している。自己チェックは職員用と管理者用があり、利用者の人格無視やプライバシーの侵害等チェック項目は30項目に及ぶ。自己チェックの結果を項目ごとに集計し対策を講じている。「利用者をあだ名で呼んだりしていないか」等、職員に周知し注意を喚起している。
〇利用者は多様な余暇プログラムを楽しんでいる
従来、カラオケやボッチャなど10種類以上の余暇プログラムであったが、参加できる利用者に偏りがあった。昨年度利用者がわかりやすく楽しめるものを検討した結果、みんなが楽しめるフォークダンスをプログラムに加えることになった。そこで一般になじみのあるマイムマイムやジェンカを取り入れたところ、利用者に大好評であった。利用者自らが体を動かすだけでなく、ダンスの様子を見て楽しみ音楽だけでも興味を示す利用者もいた。楽しかったことを利用者が家庭で話題にしたことが、家族から連絡帳で伝えられている。現在余暇プログラムの一つとしてフォークダンスが定着している。
〇業務マニュアルの整備がのぞまれる
生活支援マニュアルの一部については作成されているものもあるが、業務マニュアルの整備状況は十分ではない。個々の利用者の障害特性に応じた支援マニュアルも一部にはアセスメントシートを活用する等の現場の工夫はあるが、マニュアルとして体系化されたものはない。施設全体の業務マニュアルの体系化を図り、マニュアル整備の対策の強化が望まれる。